今回は23卒の大学生のためのガクチカ対策をご紹介します。コロナ禍の影響で、今まで先輩たちが使っていた部活動経験をはじめ、留学経験やアルバイト経験などが上手く使えない状況だと思います。
そこで今回は、どんなガクチカを作ればよいのか、またガクチカの書き方も紹介します。
そもそもガクチカとは?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、主に大学時代に実際に行ったエピソードを踏まえて、どんな経験をしたのか、何を学んだのかについての事柄です。
例えば、××大学のサッカー部のキャプテンとして、チーム一丸となって優勝に導きました。であったり、飲食店のアルバイトのバイトリーダーとして、業務効率化や店舗売り上げの向上に尽力したなどの経験です。
ガクチカは、就職活動のエントリーシートや面接で、間違いなく聞かれることだと認識してください。
ただ、企業の人事は、多くの学生を見るので同じような経験だと、差が付きにくく最悪学歴を見られて、判断される可能性もあります。
そこでライバルに勝つためには、ガクチカを工夫して書く必要があります。
ガクチカを考える上で重要なこと3選
①自己分析を徹底的に!
ガクチカを考える上では、自己分析を徹底的にやることをおすすめします。
特にエピソードの深掘りを行い自分が行ったことに、なぜ?どのように?成果は?と問いただすことで、自分がどのような意思でやってきたのか、また、何をモチベーションに続けていたのかなどが理解できます。
自己分析は時間があるうちにやることで、他の就活生と差が付けられます。そして、自己分析を怠ると、内容が薄いガクチカになったり、面接で詰められた際に受け答えができなくなってしまいます。
したがって、今のうちから自己分析に力を入れてみましょう!
②何を学んだのか、またどう活かすかを考える
企業の人事に、学生の経験やエピソードを伝えても、それを会社でどう活かすか、どう貢献できるかのビジョンが伝わってないと、ただの力を入れたことだけになってしまいます。
そのため、ガクチカで何を学んだのか、またそれを企業でどう活かすかを考えることで、企業側へ実際に、働いて貢献できるビジョンを浮かばせることがポイントです。
③実際に実行したこと+エピソードを上手く使う
ガクチカを考える上では、やはり実際に自分で実行したことを基に考えるのがベストです。
例え、嘘や盛りすぎた経験やエピソードをガクチカにして書類が通ったとしても、面接で詰められて落ちることがあります。
したがって、実際に自分で実行したことについてガクチカを考えましょう。
ただ、周りとの差別化をする上でエピソードを上手く(多少の話を盛る)使うことで、アピールできます。
エピソードを上手くとは、例えば「自分ではなくても、同じ団体の仲が良い友達の成果やチームで成し遂げたことを自分が主に実行した」のようなことです。
そのため、実際に実行したこと+エピソードを上手く使うことを意識して、ガクチカを考えましょう!
ガクチカの書き方と対策
ここでは、実際に筆者が書いていたガクチカの書き方を紹介します。ポイントとしては、ガクチカを書く時は、構造を意識することで、書きやすくなります。
また、会社の人事の方々は、数多くの学生のエントリーシートや履歴書を見るため、内容に入る前にある程度の構造であったり、見やすさが重視されることがあります。
したがって、構造を意識しながら書くことで、見やすく分かりやすくするのがベストです。
構造を知ろう
結論:私は~に注力しました。
まず最初は、結論から考えましょう。結論ファーストは、エントリーシートや履歴書、面接でも重要なので、これを機に意識しましょう。
また、注力したことの成果をプラスで書くと、具体性が広がります。
課題:~という課題がありました。
結論の次には、具体的にどのような課題や困難があったのか。またその課題に対して、どのようなことを自分が行ったのかを書きます。課題に自分がどう向き合ったのかを意識することで、面接官が想像しやすくなります。
行動・施策:そこで、~の施策を実行しました。
行動・施策では、具体的に自分が何を行ったのかを簡潔に書きます。ここで重要なのが、ガクチカの深掘りです。
実行した事柄を、どのようにやったのか、何を意識したのか、誰とやったのか、どんな状況だったのか、といったように深掘りをすることで、人事に分かりやすく伝えることができます。
考える時は、箇条書きでたくさん書いて、その後に整理するのがおすすめです。
結果と成果:この取り組みから~の成果を得ました。
エピソードから得た成果は、人事に分かる成果を書くようにしましょう。自分にとっては分かる成果かもしれませんが、人事からしたらその成果はどのくらい良いのかが曖昧になります。
また成果は、数字を使って書くのが効果的です。例えば「自分が取り組んだことで、ここからここまで数字が向上した成果が得られた。」という書き方をすることで、より自分が実行したことの具体性が増します。
学んだこと:この経験から~を学びました。
自分が経験したことから何を学んだのかを考えましょう。例えば「~の大切さを学んだ」、「~の解決力を学んだ」などです。
「学生時代に~を注力した」という経験よりも、結局自分が何を学んだのかが重要になってきます。履歴書から面接までも、この何を学んだのかを伝えることで、自分をアピールできます。
会社でどう活かす?:この取り組みで学んだことを、貴社(御社)の~に活かしたいと考えております。
学んだことを志望する会社でどう活かしたいかを書くことで、思考力の高さをアピールできます。
これは面接でも聞かれることであり、自分が経験して学んだことを、その会社でどう活かすかを考えられていないと、面接官は学生がそこで働くイメージが湧きません。
そのため、学んだことをどう活かすか、つまり未来志向を入れることが重要です。
ガクチカのフォーマットを紹介
上記の構造を知ろうで紹介した構造を基に、ガクチカフォーマットを作成したので、ぜひ参考にしてみてください!あくまでも一例なので、他の書き方も参考にした上で実際に書いてみましょう。
ガクチカのフォーマット
結論:私は学生時代に~を注力し、~という成果をあげました。
課題:~をする上で、~という課題がありました。
施策:そこで私は3つの施策を考え、実行しました。
①~ことです。
②~ことです。
③~ことです。
結果:これらの取り組みから、~という成果をあげ、~を学びました。
未来:この経験から学んだ~を、貴社(御社)の~に活かしたいと考えております。
書いたガクチカは周りと確認し合おう
ガクチカは、他の就活生や先輩、特に大学の就職指導課などに確認し修正していくことで、さらに完成度が上がります。
特に、他の就活生と確認し合うことで、自分が考えられなかった疑問や意味などをお互いに教えあうと良いでしょう。
ガクチカで差を付けよう!
いかがでしょうか。コロナ禍で学生時代に力を入れることは、依然と比べて変化しています。ガクチカを作る際や考える際は、企業側の立場になって考えて作るのもおすすめです。
その企業がどのような人物が欲しいのか、自分より学歴が高い学生にはどうすれば勝てるのかなどを考えて動くと、周りと差をつけることができるでしょう。