皆さん、やる気は脳の側坐核(そくざかく)から分泌されるドーパミンという脳内物質によって、もたらされることをご存じですか?ドーパミンを放出させることで勉強意欲を引き出すことができます。今回は、ドーパミンを放出させて勉強のやる気を出す方法4選をご紹介◎
短時間でも勉強◎作業興奮を利用してやる気を湧かせよう!
脳の側坐核は勉強を行う、体を動かすなどの実際に行動を起こしたときに活性化します。つまりドーパミンは行動することによって分泌されます。
逆にだらだらしたりテレビを見ている時は、全くドーパミンが分泌されないのです。
よって勉強のやる気を出すためにはまず行動することが大事になってきます。しかし行動することが難しいという方も多いのではないでしょうか。
やる気が出ない学生や勉強時間が少ない社会人向け♪
行動することが難しいという人は、タイマーを用意して3分や5分の勉強でも良いので短時間でセットし、タイマーが終了するまでは勉強に取り組むのがおすすめ!
このように実際に思考し始めると側坐核が刺激されてドーパミンがどんどん放出されて次第に勉強のやる気が湧いてくるようになります。短時間なら長時間勉強にやる気が出ない大学生や忙しい社会人でもこなせると思います!
勉強後の報酬を設定してやる気をアップ♪
人はお金や自分に対する評価など報酬への期待を感じて動くときに、ドーパミンが大量に分泌されます。
例えば仕事をしていて、自分が頑張った分だけ給料が上がる場合、ドーパミンはどんどん分泌されます。逆にいくら頑張っても給料が上がりませんと言われた場合だと、やる気が出ずさぼってしまいます。
また勉強したら成績が上がったり、受験に受かったりする報酬があります。しかし報酬を得るのが当分先になるより、もっと近くに報酬を設定するとより効果的だと思います。
中学生や高校生など学生で例えますと、1日に十分な勉強量をこなせたら好きなアニメを3本見ていいとか、ゲームを1時間やって良いという報酬を設定するとドーパミンがさらに分泌されるのでおすすめです◎
音楽聴きながら勉強するとやる気は上がるの?
2009年のカナダの「マギル大学」の研究によると、音楽はドーパミンを分泌させる効果があるということがわかっています。ただこの研究は好きな音楽を聴いたときのみ現れる効果なので、あまり興味のない音楽は聴かない方が良いと思います。
また「音楽を聴きながら勉強をした方がやる気が出る!」という方もいると思います。「ウェールズ大学」の研究者によると、好きな音楽を聴いてドーパミンを多く放出させることで、勉強に取り組みやすくなると提案されています。
したがって勉強する数分前にだったら好きな音楽を聴いても良いと思います!
無関連効果を理解して勉強しよう!
2010年の「ウェールズ大学」の実験によると、認知テストを行う際に3パターンに分けて実験をしました。1つ目は自分の好きな曲を聴きながらテスト。2つ目は自分の嫌いな曲を聴きながらテスト。3つ目は無音でテストを行いました。
テストの結果を比較したところ、曲の好き嫌い関わらず音楽を聴きながらテストした方は、テスト結果が50%も下がったという結果になりました。
これは無関連効果という勉強する時にその対象にのみ集中するので、無関連の音が聴こえるとそっちに意識が集中してしまうという効果です。したがって勉強中に音楽はなるべく聴かない方が良いと思います!
「音楽を聴きながら勉強するとやる気は上がるのか?」の結論としては、勉強する数分前に音楽を聴くことはおすすめですが、無関連効果を考えると、勉強中に音楽はなるべく聴かない方が良いと思います◎
勉強のやる気をアップするにはドーパミン生成が必要!
最後に勉強のやる気をアップさせるには、ドーパミン生成に実用な栄養素を摂取することです。ドーパミンの生成原料はタンパク質に含まれるアミノ酸の一種のフェニルアラニンやチロシンといわれています。
また、チーズ、卵白、豆腐、納豆、レバーなどのタンパク質を摂取できる食品を摂ると良いでしょう!このような食品を摂取することによってドーパミンはさらに出やすくなると思います。
勉強のやる気を出す方法を熟知していざ実践◎
いかがでしたか?勉強のやる気が出ない学生や社会人の方は多くいるかと思います。そんな方には、今回ご紹介した勉強のやる気を出す4つの方法をやることによって、すぐに勉強する力が身に着くと思います!そして継続することも重要だと思います。是非実践してみてください♪